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[レビュー2008年07月18日に発表された 

ダークナイト

The Dark Knight

誰がヒーローを殺したか

ジョーカーがすごい。特殊な能力も装備もない。部下さえいない。ただの人間が、これほどの混乱をもたらすとは。おまけに悪意がない。バットマンには愛情すら抱いている。バットマンがジョーカーを生み出したのか? 不快なオーラを放ちながら、目を逸らせない磁力を帯びている。ジョーカーの内面をのぞき込むことは、ひどく危険な気がする。

バットマンの苦悩もおもしろい。市民が立ち上がることを望みつつ、類似品は認めない。戦うことに喜びつつ、解放される日を待っている。ジョーカーという巨悪に対抗するため、エシュロンのような監視システムを駆使するのはシュールだ。どちらが脅威なのか? アメリカの正義が孕む矛盾を指摘しているようだ。
強大なパワーをもちながら、鋼の精神力で己を律する。市民が求めるヒーロー像は人間からかけ離れている。そんなものはありえないし、あってはならない。

市民も無責任に騒ぐだけじゃない。囚人と市民の爆破勝負は、人間が持つ不可解な側面を見せてくれた。ゴッサムシティーは無法地帯だが、決して希望がないわけじゃない。だからこそバットマンは死ぬことができたのかもしれない。

おもしろかった。00年代最高傑作の1つであろう。

DCコミック
バットマン バートン、シュマッカー作品
ノーラン三部作
関連作品
ゲーム
スーパーマン クリストファー・リーヴ主演
  • スーパーマン
  • II/冒険篇
  • III/電子の要塞
  • IV/最強の敵
映画
ほか 映画

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