ホーム・アローン Home Alone
1990年 外国映画 3ツ星 主人公は子どもお母さんがきらい
シリーズの出発点。まだフォーマットが確立されていないせいか、なかなか期待する展開にならない。ケビン少年がときおり見る幻覚や、マーリー老人が怖すぎる。ケビン少年は精神的にやばいかもしれないと、不安になった。
しかし大切なのは泥棒の撃退ではなく、ケビン少年と周囲の人々の成長だった。これはむしろ、シリーズを重ねることで失われた側面かもしれない。
それはそうと、ケビン少年の家庭内地位が低すぎる。喧嘩があったとき、母親は経緯も聞かずにケビンを叱っている。そのくせ、置き去りが発覚したときは異常なまでに心配し、合理的でない行動ばかりする。それが母親と言われればそれまでだが、なんだか独善的で好きになれなかった。
比較すると、少年が泥棒を撃退するコメディアクションの方がおもしろく、その路線で発展してしまった。まぁ、本作のドラマパートがよかったわけでもないので、惜しむのもヘンだが、惜しい気はする。