「あなたはよい魔女? 悪い魔女?」

2013年に鑑賞。じつに74年前の作品になるが、驚くほど楽しめた。壮大なセットを使った映像は大迫力だし、マットペインティングは新鮮に見える。CGを駆使した最新作と比較しても遜色ない映像だった。
ストーリーはコミカルに、テンポよく進んでいくが、なにか裏の意図がありそうな気配がたまらない。グリンダ(北のいい魔女)は、なぜドロシーと西のミス・ガルチ(西の悪い魔女)の対立させ、エメラルドシティに誘ったのか? 大魔法使いオズが与えたコンプレックス解消法(脳ミソがない案山子に卒業証書、心がないブリキ男にはハート型の時計、勇気がないライオンに勲章を与える)は、どういう意味か? 虹の彼方(Over The Rainbow)にあこがれたドロシーがふたたびカンザスに戻ってきて、本当に幸福か? あれこれ考えるのも楽しいし、なにも考えなくても楽しい。

案山子は案山子らしいし、ブリキ男はブリキらしい。人が入っているとは思えないリアリティがある。ライオンはライオンらしくないが、インパクトがある。細かな演出も冴えている。案山子がいつも腰砕けになっているところや、ブリキ男が花瓶を切って王冠を作るところが好き。愛犬トトもいい動き。

おもしろかった。人に薦めたくなる。

妄想リメイク(ゆっくり文庫)

2014年、この映画を自分なりに翻案した動画を作成した。私が見たオズを見てほしい。


[解説ページ] 【ゆっくり文庫】ボーム「オズの魔法使い」

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