レビュー  2010年05月28日  に発表された 

サバイバル・オブ・ザ・デッド
Survival of the Dead

2ツ星

死んでも治らない悪癖

はっきり言って、おもしろくない。ゾンビ映画だが、つきつめれば老人の喧嘩だ。そこに脱走兵たちが巻き込まれるわけだが、あまり状況を変えてない。
死者との共存を夢見るマルドゥーンの思想には、まったく共感できない。ゾンビが人間を襲わなくなったとしても、危険な病原体であることに変わりはない。オフリンの方が正論だし、強引なやり方も緊急事態ならば許容される。しかし島を追い出された彼はトラブルメーカーでしかない。
笑えるのは、老人2人の対立が死んでも解消されないところ。プラム島の住民は、まっさきに彼らを殺しておくべきだった。

ジョージ・A・ロメロ監督は、ゾンビ映画に社会風刺を込める。しかし本作のテーマはよくわからない。社会規律が崩壊して、人間の醜悪さがむき出しになる話は、『ランド・オブ・ザ・デッド』(2005)や『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』(2008)で描かれた。『サバイバル・オブ〜』は前2作より規模が小さく、ほとんどの問題は老人2人の個性に帰結してしまう。ゾンビとの共存を考えさせたかったのか? それならそれで、異なるアプローチがあっただろうに。どうにも物足りない映画だった。

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サバイバル・オブ・ザ・デッド