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[レビュー2010年06月26日に発表された 

さんかく

SANKAKU

容赦ない愚かさ

タイトルとパッケージから三角関係のドタバタコメディだろうと思っていたが、そんな生やさしいものじゃなかった。ダメな男と、ダメダメな女と、無邪気な子どもが織りなすドタバタは、悲しいほどリアルだった。
世の中には、こういう駄目な人がいっぱいいて、あっちこっちで似たような悲喜劇が演じられているんだろうな。考えれば考えるほど、気分が滅入ってしまう。

個人的には、佳代(小野恵令奈)がストーカーになって泣くことより、マルチ商法に堕ちていく姿の方が痛々しかった。どうしてマルチ商法がなくならないか、わかったような気がする。
それから桃(小野恵令奈)の彼氏が見せた投げ技が、あまり美しくないところがリアルだった。まぁ、中学生ならこんなもんだろう。特別な彼じゃないが、桃にとっては「最高に強い男」なんだろうな。やがて彼も、百瀬(高岡蒼甫)のようになるのか。ふー。

容赦ない愚かさの連鎖。しかしだからこそ幸福になれるのかもしれない。身の毛もよだつ嫌悪感とともに、奇妙なうらやましさがある。それがまた、気分を萎えさせる。もっと軽い映画と思っていたのに。

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