レビュー  2010年08月16日  に発表された 

くっつきぼし (全2話)
Kuttsukiboshi

2ツ星

そこまで好きなのか

自主制作アニメとしてスタートし、DVDで発売された作品。制作した石川直哉によると、「かわいい女の子がいちゃいちゃするアニメが見たくて、自分で作れば理想的なそれが見られると思ったので作りました」とのこと。作品を見れば、なるほどそうだと膝を叩くほかない。監督の好きな世界観がひしひしと伝わってくる。やっちゃったって感じ。

もちろん、私も「いちゃつく女の子」は嫌いじゃない。しかしやっぱりSF設定に興味が向いてしまう。取って付けたようなお兄さんとの関係より、じつはキーコがアーヤを支配しているのではないか、アーヤも自分の変化に戸惑っているのではないか、といった妄想に耽っていた。おそらく監督が意図する楽しみ方ではないだろうが、いいでしょ。監督が好きなものを出し、視聴者は好きなものを見るのだ。

「自主制作にしてはクオリティが高い」などと評するのも時代遅れな気がする。それより個人の思い描く世界をそのまま出力できるようになったことに驚かされる。アニメなんて集団作業の代名詞みたいなものだったのに。
新海誠が『ほしのこえ』(2002)を世に送り出したとき、私はその意味に気づいていなかった。自主制作なら、誰にも邪魔されない。失敗しても他に累が及ばない。だから好きなことができる。本当に好きなものを表現できる。
本作は、その道筋を示したように思う。

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くっつきぼし (全2話)