レビュー  2010年03月29日  に発表された 

タイムスクープハンター (第2期・全11話)
Time Scoop Hunter 2nd Season

5ツ星

奢らず、怖じけず、力まずに

第1期の絶賛を受けて制作された第2期。しかし余計な気負いはなかったのか、新しい設定やキャラを出して墓穴を掘ることなく、淡々と、それでいておもしろく仕上がっている。第1期で、視聴者はトラブルのおもしろさを知っている。しかしトラブルは、ないときはないし、あるときはある。その頻度、内容、順序に感心させられる。
お気に入りエピソードを挙げておこう。

03. 速報セヨ!旗振り通信
旗振り師による情報伝達と米相場 (明治時代・岡山)
西日本の地図を見ながら伝達の模様を見ると、その距離と速度に驚かされる。しかも暗号化していたとは。これだけのインフラをよく作ったもんだ。
04. "算額"頭脳バトル
遊歴算家と庶民の算額の関わり (江戸時代・奥州)
昔の人は教育を受けておらず、馬鹿だったと思われがちだが、とんでもない! 産業に必要とか、ただの娯楽ではなく、知的好奇心で数学を学ぶ民族だったのか。その末裔として誇らしくもあり、恥ずかしくもある。
07. 金山衆 闇からの脱出
金山衆の解説と洞穴崩落からの生還劇 (戦国時代・甲斐国)
憎々しい武士をどうやって排除するのではなく、折り合いをつけてやっていく姿がよかった。短時間とはいえ、生き埋めの緊迫感も強烈。経験を通じて、歴史を学んだ気がする。
08. われら時の番人
時太鼓打ちと江戸時代の時刻・時計の紹介 (江戸時代・下総国)
どうやって舶来時計を入手するんだろうと思っていたが、現場の知恵と結束で乗り切るとは。そんな彼らの工夫も今は残っていないが、だからといって無価値とは思わない。積み重ねにこそ、文化は宿るのだから。
09. 石つぶて 紛争調停人
印地(石合戦)と中人 解死人による紛争調停 (室町時代・若狭国)
法がない時代に、果てしない報復合戦をどう止めていたか。これも奥の深いテーマである。烏帽子の取材から巻き込まれていく過程もよかった。

最終回「駕籠かき突破口!」のラストで、カメラが落ちる演出もしゃれてる。あのカメラを回収するためにも、タイムスクープハンターはふたたび旅立たなければならない。


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タイムスクープハンター (第2期・全11話)