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[レビュー2010年09月26日に発表された 

龍馬伝 SEASON4 RYOMA THE HOPE (#39-48)

Ryomaden: Season4 RYOMA THE HOPE

じつはファンタジーだった

第44回「雨の逃亡者」を見たとき、これまで感じてきた違和感の正体がわかった。本作は、歴史を題材にしたファンタジーなのだ。龍馬がセーラー服を着なかったり、亀山社中が利益度外視の政治結社だったりと、おかしなところが多かったのは、ひとえに龍馬のヒーロー性を高めるため。その単純さに、がっかりする。
いや、少しちがうか。『お~い!竜馬』も同じくらい荒唐無稽なヒーローだった。『竜馬がゆく』にしても、創作で盛り上げた部分は少なくない。では『竜馬伝』のなにが不満だったのか。経済や国際社会のリアリティがないことか、福山龍馬のカリスマ性が高すぎることか? 新しい龍馬像が見られると期待していた分、ありきたりのヒーロー像に落胆したのかもしれない。

もちろん、いい点もいっぱいある。いろんな人と出会ったから、船中八策ができたって流れは興奮した。なにより山内容堂が最後まで大人物だったことに感動する。これまで悪の権化のように描かれることが多かったから、これは新鮮だし、説得力がある。そうした盛り上がりも、暗殺の不自然さで薄らいでしまった。
でもまぁ、最後は岩崎弥太郎が決めてくれた。『岩崎伝』が終わったと思うほど、印象的だった。


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