レビュー  2010年01月23日  に発表された 

魔法少女マジカルなのは The Movie 1st
Magical Girl Lyrical NANOHA The MOVIE 1st

2ツ星

既存ファン向けだったか

『なのは』第1期を映画化すると聞き、期待に胸が躍った。しかしふたを開けてみれば、新しい人物も展開もなく、総集編のような映画だった。戦闘シーンの増量や、フェイト視点の充実など、テレビシリーズとのちがいはあるが、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』ほどの再発見はない。
終盤でふらりと登場した教育係リニスは、小説などで描かれたキャラクターらしい。プレシアの回想シーンで、新キャラを出す意義はない。にもかかわらず出したのは、既存ファン向けのサービスだろう。つまるところ本作は、なのはを知らない人ではなく、なのはを知り尽くした人のために作られているのだ。しかし既存ファンは第1期全13話を見直せばいいだけの話で、なんのための映画化だったのか、よくわからない。

なのはさんの超人ぶりはよかった。なのはは小学3年生(9歳)なんだけど、「さん」付けしたくなるほどの人格者。映画では、学校の授業を受けながら仮想空間で戦闘訓練をしたり、友だちとWiiで遊びながら作戦会議するなど、驚異的な芸当を見せている。また、なにより友だちを大切にすると言いながら、アリサやすずかの訴えは華麗にスルー。相談しても意味がない相手(家族やクラスメート)にはまったく相談しないのだ。
なのはさんは物事の優先順位が完成していて、びっくりするほど迷わない。そんな人格が幼女に宿っているギャップが、シリーズ最大の魅力だと思う。そういう意味では、戦闘シーンの増量やフェイト視点の充実はあまり重要じゃない。
なのはさん、もう1つの個性である強大な魔法攻撃も、絵的には単調だ。いろいろ駄目ではないが、物足りない映画化だった。


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魔法少女マジカルなのは The Movie 1st