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[レビュー1979年06月15日に発表された 

ロッキー2

Rocky II

1作目と対をなす傑作

あらすじ

王者アポロに健闘したことで称賛を浴びたロッキーだが、エイドリアンとまともな生活をするため、ボクシングから引退することを決める。ところが金銭感覚や社交性の欠如から、すぐ生活に行き詰まってしまう。エイドリアンも身重ながら働きはじめた。どうしても金がいる。ほどよくアポロから再戦を申し込まれ、ロッキーは復帰を決意する。そのときエイドリアンが倒れた。

要約すれば、アポロと決着を付けるだけの話。しかしロッキーの注意は徹頭徹尾、エイドリアンに向いている。アポロ戦への恐怖も、勝利によって得られる金や名誉も、眼中にない。

2作目はミッキーがよかった。1作目でロッキーが追いかけてくれた。2作目はミッキーが待ったのだ。トレーナーとして言いたいこと、やらせたいことは山ほどあるのに、それを堪え、ロッキーたちといっしょに祈った。もうみんな家族になっている。
そしてエイドリアンの「勝って!」で着火する。ミッキーが立ち上がって、トレーナーにもどった瞬間がたまらない。ミッキーはロッキーを勝たせたい。どうやっても勝たせたい。しかしそのためにロッキーを犠牲にしようとは思わない。そのバランスがたまらない。

「あたしに飽きないでね」
「それより、おれを捨てないでくれ」

落ち着いて見直すと、ラブラブすぎる。ロッキーは恵まれすぎだが、不思議と嫉妬心は湧いてこない。自分にも、絆とチャンスがあるかもしれないと思えるからだ。

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