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[レビュー2010年08月31日に発表された 

10年先も君に恋して (全6話) 10 years also in love with you

不連続な自分と連続した運命

こういうSF要素が入ったラブストーリーは好き。タイムトラベルの終了とともに未来から持ち込まれた物質と記憶が消える理屈は不明だが、そこさえクリアできれば矛盾はない。いいか悪いかは別にして、きれいにまとまっている。

果たしてリカは、10年後の夫と現在の恋人を、同一人物として認識していたのだろうか? 自分との思い出を、出逢った事実から消したがる夫って、かなりショックな存在だ。暗澹たる未来を変えられると思えるだけの根拠はない。しかし根拠がないから恋なのか。
もし未来から来たのが自分だったら? あるいは未来のリカとヒロシが、互い違いに現在の自分を説得していたら、どうなっただろう? 同一性の認識はかなり難しくなる。そこまで風呂敷を広げなかったのは、本作の主体はラブストーリーであって、SFでないからだ。

頭の弱い弟や、モラルの欠如した弟の彼女が、物語のリアリティを高めている。こうした演出は見事だ。


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