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[レビュー2008年05月25日に発表された 

519号室

THE ECHO

オチが弱い

あらすじ

Bobby は殺人犯。仮釈放されたので、服役中に死んだ母親の部屋に住むことにした。壁の向こうから妙な物音が聞こえてくる。反響のせいで、フロアのどこから聞こえてくるのかわからない。
Bobby は昔つきあっていた彼女 Alyssa を訪ねた。Bobby の罪は、Alyssa にからんだ男を殺してしまったことだった。Alyssa も Bobby を好いていたが、以前の2人には戻れなかった。
Bobby は自動車整備工場で働きはじめる。殺人犯に向けられる世間の目は厳しいが、なんとかまともな暮らしに戻りたい。しかし疲れて家に帰ると、あの音に悩まされる。隣室の男(警官)が妻と娘を虐待しているようだ。警察に通報するが、部屋は無人で、正気を疑われてしまった。
そんなある日、Bobby は自動車を盗んだと疑われ、工場を解雇されてしまう。

ジャパニーズホラーっぽい雰囲気だなと思ったら、『THE JUON/呪怨』(2004)、『呪怨/パンデミック』(2006)のシンタロ・シモサワ氏が脚本を書いていた。具体的な攻撃こそないが、正体不明の音に悩まされる不安感はすごい。仮釈放中の不安定さが、さらに主人公を追い詰める。『仄暗い水の底から』(2003)を彷彿させる。

前半はよかったけど、後半の種明かしで失速する。霊障のターゲット選定が不条理すぎる。不条理だから怖いと言う人もいるが、人々の無関心が招いた惨劇という前提と噛み合わない。これじゃ災害だ。Bobby は小さな異変にも注意を払い、真摯に対応した。昔からマジメな人物だった。Bobby が襲われる理由はまったくないだろう。ここまで噛み合わないと、こうすればよかったのに、と言うアイデアも湧かない。襲われた人は運がなかった。そう思うしかない。

前半は引っ張りすぎて、後半は弱かった。終わってみれば、よくあるB級ホラー映画だった。

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