アライブ・イン・ヨハネスブルグ (6分) Alive in Joburg

2005年 外国映画 4ツ星 モキュメンタリー 地球外生命 短編映画

根底に流れるものは同じ

『第9地区』のもとになった短編映画。わずか6分だが、基本的なプロットが凝縮されている。ヨハネスブルク上空に浮かぶ巨大な宇宙船、異変に慣れきってしまった人類、エイリアンにモザイクをかける馬鹿らしさ、長期化する問題......。
この映像に目をつけ、『第9地区』への道を開いたピーター・ジャクソンもすごい。似たような例として『9』が思いつくけど、『第9地区』の方が上手に世界観を広げている。

1990年に設定されたのは、アパルトヘイト政策を意識してのことだろう。史実ではネルソン・マンデラが釈放され、改革が進んでいくのだが、エイリアンの存在は問題を複雑化させるだろう。さらに20年後、50年後、100年後を想像すると、眠れなくなる。

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