レビュー  1963年10月10日  に発表された 

007(02) ロシアより愛をこめて / 危機一発
From Russia with Love

4ツ星

007のフォーマットが確立されてきた

1作目は低予算だったが、2作目は格段にスケールアップしている。ガンバレルオープニング、プレアクション、刺激的な主題歌映像、秘密兵器など、シリーズの定型要素が出そろってきた。1作目は骨だが、2作目で肉がついてきた感じ。

本作でスペクターのナンバー1が登場する。顔を見せず、でかい指輪をはめた手で猫をかわいがり、失敗した部下を粛正する。いかにも悪そうな組織だ。本作以前に、こういうイメージはあったのだろうか。
チェスの名手であり、不可解な作戦を立案するクロンスティーン(ナンバー5)、メイド姿で襲いかかってきたクレッブ大佐(ナンバー3)、絞殺ワイヤーが恐ろしい殺し屋グラント。個性豊かなゲストたちが、本作のみで退場してしまうのは残念。味方では、大家族主義のトルコ支店長ケリムがよかった。彼の案内でイスタンブル地下貯水池をゴンドラでわたるシーンは印象的だった。
そしてタチアナ(ダニエラ・ビアンキ)の美しさにノックアウトされる。演出が足りず、彼女の真意が読めないところがよかった。

ジェームズ・ボンドは優秀な諜報員のはずだが、なにも考えず罠に飛び込んでいるように見える。だが、それがいい。あのレベルになると、体力や知力、拳銃の技術などより、悪運の強さでしのいでしまうんだろうな。

ストーリーは支離滅裂。しかし世界を股にかけたスパイアクションは新鮮で、とても痛快だった。


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007(02) ロシアより愛をこめて / 危機一発