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[レビュー2011年04月14日に発表された 

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 (全11話)

Anohana: The Flower We Saw That Day

ありきたりと思うなかれ

終わってしまえば、ありきたりのハートフル青春ファンタジーだ。みんな純粋で、善良で、あっと驚くような事件もなく、収まるべき鞘に収まっただけに見える。だがそれは、決して「ありきたり」じゃない。むしろ「ありえない」と驚くべきなのだ。

超平和バスターズがうらやましい。自分にそうした仲間がいないこと、いても気づけていないことがせつない。歳をとると青春ドラマを見るのがつらくなる。困ったもんだ。しかし若い人はこういう作品を見て、過ちがあれば早めに正し、与えられた時間を精いっぱい楽しんでもらいたいね。こんなことを思うのも歳をとった証拠か。やれやれ。

まじめに感想を述べると、おもしろかった。本当の本当に。数ある青春アニメの中で、飛び抜けて魅力的だ。精緻に描かれた背景や、ていねいな人物描写が、キャラクターに存在感を与えている。2度見れば、人間の見た目と内面が一致しないことに打ちのめされるだろう。本当におもしろかった。

ふと思う。めんまが死なず、そのまま成長していたら、超平和バスターズはどうなっていただろう? 天然のロシア人のクォーター美少女が、どれほどの混乱をもたらすか。してみると、本作がいかに奇跡的かわかる。

歳をとると、こんな感想しか出てこない。やれやれ。

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