レビュー  1958年10月01日  に発表された 

大いなる西部
The Big Country

5ツ星

これぞ勇気!

因縁の対立を、風来坊が解決する。風来坊はいつ銃を抜くのか? いつ、わからず屋どもを懲らしめるのか。逆襲を期待しながら見てたけど、そういう映画じゃなかった。これを見ると、すぐ暴力をふるうセガールが小物に見える。

かわいそうなパット。彼女は父親(テリル少佐)より何倍もすごい男を、みすみす手放してしまった。パットは父親の死を受け入れられるだろうか。まぁ、牧童頭リーチがパットを諭し、慰め、愛するだろう。リーチが味方でなかったら、新たな災いをもたらしていただろう。
そうなのだ。リーチとの喧嘩が運命を大きく変えている。リーチが少佐を止めてくれたから、問題点が明らかになった。でなければ被害の責任はジムに転嫁されただろう。
ジムは最後までリーチと喧嘩したことを言わなかった。言っちゃえばいいのにと何度も思ったが、言わない。言えば効果は失われ、言わなければ長持ちする。勇気と利益は相反するものじゃない。多くの人は長期的な利益を選択する勇気がなかったのだ。

ヘネシー家の父親も終盤で株を上げたね。野蛮人のように描かれていたが、そうではなかった。決闘だけでなく、因縁の対立にも後始末をつけてくれるとは思わなかった。ジムにも勝算はなかっただろう。それでも行くしかなかった。なかなかできることじゃない。

ジムはだんだんジュリーと接近していく。しかし劇中では一度も愛を語らなかった。パットとの関係が清算できても、なお言わなかった。軽々しく愛を口にしないところもかっこいい。

名作だった。これは今日生まれる子どもにも見てほしい作品である。

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