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[レビュー1994年10月07日に発表された 

スペシャリスト

The Specialist

なんと言っていいのか

2017年、午後のロードショーで鑑賞。スタローンが若い。シャロン・ストーンが若い。この2大スターに、ジェームス・ウッズが狂気で対抗する。

レイ(スタローン)はフリーの爆破請負人。ある女性に依頼されて、悪党どもを爆殺していく。自分は殺し屋じゃないと言うが、殺しを拒否するわけじゃない。フリーの爆破請負人って、ふだんはどんな仕事をしてるんだろう? 「悪人だけをターゲットにして、決して巻き添えを出さないことをルールにした、爆殺専門の殺し屋」と設定するほうがわかりやすい。いずれにせよ、筋肉モリモリの爆弾魔ってのも奇妙だ。

依頼人はシャロン・ストーンだが、「美しさにほだされて」ではなく、「声」に魅了されたらしい。吹き替えは小山茉美だから、たしかにいい声だ。しかし声が重要なら、顔は隠せばいいのに。結局、声はあまり重要でなくて、対面したふたりは即座にベッドイン。はやっ!

シャロン・ストーンは復讐に燃える女。ターゲットの警備担当(ジェームス・ウッズ)と共謀して、スタローンをおびき出す計画に加担していた。ウッズの目的はスタローンの殺害だが、それでお金が儲かるわけじゃない。一方で、ターゲットの警備もしなくちゃいけない。よくわからない人物だ。

シャロン・ストーンは、スタローンを罠にはめる(殺す)つもりだったが、スタローンを本気で愛してしまったため、ウッズを裏切る。あまりの尻軽に呆れてしまう。そのくせ復讐は捨てられず、なんだかんだでスタローンに代行させる。しかし悪人というわけじゃなく、危険を顧みず行動する。そのためスタローンも放っておけなくなる。つまり、周囲を振り回し、使いこなすのがうまい。ウッズからスタローンに乗り換えたのも、復讐を果たすためと思えば納得できる。

スタローンとウッズの対決はあっさり。爆弾魔のアジトに乗り込むのに、ウッズの手駒は少なすぎた。というか、ウッズはただの狂犬で、大した敵じゃなかった。

ブリジット・ニールセンと共演した『コブラ』(1986)と同じ路線。飛び抜けて駄目じゃないが、いいところはまったくない映画だった。「スペシャリスト」って感じもしなかったしね。

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