レビュー  2011年07月07日  に発表された 

輪るピングドラム (全24話)
Mawaru-Penguindrum

3ツ星

きっと何者にもなれない私たち……には難しい

『ウテナ』から12年──。幾原邦彦が満を持して世に送り出した『輪るピングドラム』、と思っていたが、コメンタリーによると制作現場は混乱していたようだ。荒唐無稽な演出は計算され尽くしたもの……ではなく、幾原邦彦の脊髄反射によって生み出されていたのか。うはぁ。
コメンタリーを聞いていると、登場人物や背景に幾原監督の家庭環境が色濃く反映されていることがわかる。それをふまえると、「家族」をテーマにしていながら、一般的な家族像から乖離していることも納得できる。
しかしそれは、健全な鑑賞スタイルではないだろう。なにも知らずに見たら、やはり難解な演出が多すぎる。私は幾原監督ではなく、その作品のファンになりたい。

初見は難解でも楽しめた。次回への引きがうますぎる。あざといほどだ。しかし2回目になると不条理が目立つ。1つ1つについて、それっぽい解釈はできるが、それでいいのかどうか。
つまるところ桃果と眞悧は神なのだ。神の御心は、きっと何者にもなれない私たちには理解できない。それですべて納得できる。愛なんだよ。

でもまぁ、おもしろかったけどね。たぶん、幾原監督の次回作も私は見るだろう。

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