レビュー  2011年05月28日  に発表された 

手塚治虫のブッダ -赤い砂漠よ!美しく-
BUDDHA

1ツ星

まる2時間かけて、方向性さえわからない

映画は最初の30分で方向性を示さなければ駄目だが、本作は2時間かけてもわからなかった。チャプラとシッダールタ。2人の主人公が競い合ったり、立場が入れ替わったりするのかと思ったが、言葉も交わすことなく終わってしまった。チャプラの人生において、シッダールタの存在はなんの意味ももたない。主人公が2人いるのではなく、まったく関係しない物語が2つあったのか。

シッダールタも不可解だ。少年期をていねいに描いているが、戦場で殺される寸前におだやかな笑みを浮かべたり、家族と王族を捨てて出家したり、自国の軍隊が壊滅している中を飄々と歩くのは唐突すぎる。シッダールタはいつ、そんな超人になったのか? 産まれたときから超人なら、少年期を描く必要はなかった。

演出のつたなさは、音楽でごまかせる範囲を超えている。声優もひどい。これで三部作を作るなんて悪夢のようだ。シッダールタはあらゆる生きものから誕生を祝福されたそうだが、この映画を祝福する人は多くなさそうだ。

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手塚治虫のブッダ -赤い砂漠よ!美しく-