レビュー  2011年11月03日  に発表された 

ことりばこ
Kotoribako

2ツ星

遊びも工夫もない

あらすじ

大学サークルの男女5人が田舎のペンションに遊びに来た。彼らはオーナーの禁を破って、神社で肝試しをして、「箱」を持ち帰ってしまう。ここまで30分。箱の呪いが発動して女性たちが死んだり、体調が悪くなる。激怒したオーナーは、猟銃でペンションを制圧した。

[ネタバレ] 主人公は先天的に子どもを産めない身体だったため、呪いの対象にならず生き残った。助けを呼ぶため脱出する。一方、村人たちは呪いで死んだ女性たちの子宮を使ってコトリバコのパワーを増幅、ゴミ処理場建設の推進派を根絶やしにする計画を進める。逆らった先輩はあっけなく射殺。主人公は警官に保護されるが、警官も村人たちの仲間だったため、射殺された。

「コトリバコ」「子取り箱」は女性を殺し、子孫を根絶やしにする呪具。2ちゃんねるで話題になった都市伝説、というか創作怪談だ。詳しいことは知らないが、子どもを産めなくするだけで、殺す必要はないだろう。妊娠可能な女性だけ苦しんで死ぬのは映画オリジナルの演出だろうか? 箱からタールがあふれ、不気味な女が出てくるのも、映画オリジナル演出だろうが、なにも出てこないほうが怖かったと思う。

映画の前半はかったるい若者たちの馬鹿騒ぎ。見るのをやめようか真剣に悩むが、オーナーが猟銃を持ち出したあたりからおもしろくなる。秘密を知った人間を生かして出さない。コトリバコを使って政敵を葬るなんて、予想もしなかった。しかし先輩も主人公もあっさり殺されて終了。なにそれ? 子どもを産めない子宮がコトリバコに入ったことで呪いが暴走。村全体が地獄に落ちる、くらいの超展開を期待してたのに!
まぁ、そんな呪具を大事に隠す理由はないし、ましてやそんな神社の近くでペンションを経営するのも無理筋だがね。主人公が子どもを産めない身体だったという驚愕の事実が、色弱くらいの扱いだったことも驚き。本作の恐怖は子孫断絶じゃなかったのか?

いろいろ思うところがあったので、ちょいと妄想してみた。

★妄想リメイク

 昭和50年代。大学サークルの男女6名がコトリバコの伝承を調べるため田舎にやってきた。この村はダム建設によって水没することが決まっていた。部長は口達者で、経営してない民宿に泊めてもらう。主人公は部長と相思相愛だが、プロポーズを拒否しつづけていた。それでも諦めない部長。
 その後、部員がコトリバコを見つけ、フタを開けてしまう。箱の中を見た部員は発狂。女性3名は次々に倒れる。オーナーが気づき、部長と副部長を拘束する。抵抗した副部長は射殺された。
 村人たちはダム建設を止めるため、コトリバコで推進派の政治家を根絶やしにするつもりだった。秘密を守るため、村の会議で部長の殺害が決定する。そこへ主人公がやってきて、逃げ出す。主人公は子どもを産めない身体だったため、呪いの影響を受けなかったのだ。そしてこれがプロポーズを断る理由だった。
 2人は村人たちを閉じ込め、火を点けて逃げ出した。

 現在。2人が惨劇の現場に戻ってくる。事件はウヤムヤにされ、コトリバコも回収できなかった。村は廃村となり、ダム湖の底に沈んだ。もしコトリバコがまだ機能していたら? ダム湖の水は都市を潤していた。

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