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[レビュー2011年10月06日に発表された 

ペルソナ4 Persona4 the ANIMATION (全26話)

Persona4 the ANIMATION

ゲームに忠実で、かつ洗練されたアニメ化

あらすじ

鳴上悠はふつうの高校生。家庭の事情で引っ越してきた田舎町では、奇妙な連続殺人事件が起こっていた。そして「マヨナカテレビ」の噂を耳にする。雨の日の深夜0時に消えているテレビをひとりで見ると、画面に次の犠牲者が映るというのだ。
悠が試してみると、テレビの中に引き込まれた。テレビの中に常人が入ると、みずからの鏡面存在であるシャドウに殺されてしまう。シャドウを克服すると、ペルソナという武器になる。悠はペルソナを使って、次々に落とされる被害者を救い、仲間を増やしてく。

だれが被害者をテレビの中に引き込んでいるのか?
だれがマヨナカテレビを見せているのか?
そして悠はなぜ最初からペルソナを持っていたのか?

ゲームの雰囲気を継承しつつ、ストーリーや設定をうまく再構築している。ゲームのアニメ化の中ではグレードが高い。ゲームをプレイした人にも、これからプレイする人にも、ゲームに興味がない人にも薦められる。

アニメ独自の解釈に注目すると、まず「鳴上悠」のキャラクターがおもしろい。名前のない主人公に、ここまで魅力的な個性を与えられるとは。地味でなく、派手でなく、信頼されて、ユーモラスで、エロにも躊躇しない。いいなぁ。このキャラで学園生活をリプレイしたい。
またペルソナを武器ではなく、戦闘中はずっと出現させておくスタンドのような扱いになったのもいい。わかりやすい。ペルソナの種類や進化を絞ったのも英断だ。ゲーム的にはおもしろいが、アニメで覚えるのは無理だ。これだけ絞ってもまだ多く感じるくらいだ。

気になったのはキャラクターが順番にセリフをしゃべるところ。人数が増えると、一巡する時間も増える。ゲームなら仕方ないが、アニメは同時にしゃべっていいはず。ゲームの脚本を維持するなら仕方ないか。

特典映像で、りせちーが歌う第9話OP「True Story」のメイキング映像を見た。プロダンサーによる実写映像をトレースしているとは思わなかった。しかしアニメ表現を優先したため、実写の持ち味が薄らいでいる。もったいない。PVバージョンも作ってほしかった。

ストーリーで気になるのは、やっぱり菜々子ちゃんの復活に理由がないこと。クマの再起にもつながる重要なパートを、ただの「奇跡」で片付けるのは不自然だ。ほかが練り込まれている分だけ目立つ。まぁ、ここは原作由来だから仕方ないか。

最終話 True End Episode「No One is Alone」をOVAとして独立させたのもうまい。そしてニクイ。これほどスペシャルな特典もない。本当によくできたアニメ化だった。

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