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[レビュー1994年10月22日に発表された 

忠臣蔵外伝 四谷怪談 (深作欣二監督)

Loyal 47 Ronin: Yotsuya Ghost Story

めちゃくちゃ

深作欣二は『赤穂城断絶』で「忠臣蔵」を撮影しているが、これに納得できず、本作を作ったらしい。「忠臣蔵」と「四谷怪談」は馴染みが深いとはいえ、統合するには工夫がいる。だが驚いたことに、深作欣二はなんの工夫も凝らさなかった。「四谷怪談」を混ぜたのは、「忠臣蔵」を撮るための手段でしかなかった。

伊右衛門は忠義のサムライという設定なのに、いきなり豹変する。伊藤家に取り入って、あまつさえ大石内蔵助の暗殺まで引き受けるが、そこまで立身出世に固執していたように見えない。ちぐはぐだ。お岩が吉良邸の討ち入りに参加するのは噴飯物。念力すごーい♪

悪人の顔が白いとか、黙って琵琶を弾くとか、抽象演出もシラける。役者さんに罪はない。監督の暴走を止められなかったんだろうなぁと、根拠なく想像する。そうとでも思わないと、やってられない。

制作サイドの事情はわからないが、不遇な映画だと思う。

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