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[レビュー2002年09月30日に発表された 

レッド・ドラゴン

Red Dragon

シリーズの影響が強すぎる

ハンニバル・レクター博士シリーズの第3弾。時系列としては『羊たちの沈黙』(1991)より前──レクター博士が逮捕されてから、クラリスに出会う直前まで──を描いている。同じ原作小説を映画化した『刑事グラハム/凍りついた欲望』(1986)もあるが、見ていない。やはり『羊たちの沈黙』の影響が強い。最初、リメイクかと思ったほどだ。

「すべてビデオに映っていた」とする仕掛けはおもしろい。情報を遮断されたレクター博士だからこそ気づけたことかもしれない。囚人の安楽椅子探偵というテーマをうまく活かしている。
しかし事件捜査より、レクター博士の挙動が気になってしまったのは問題だ。そもそもレクター博士はなぜ捜査に協力したのか? 自分を逮捕したグラハム刑事の引退を惜しんだのか? レクター博士が得たものは本と美味しい食事。あるいはこれこそがレクター博士の目的だったのだろうか。

この物語において殺人犯はさして重要ではないが、不可解すぎて目立つ。結局、幸せな家庭を妬んでいたのか? だから恋人ができると殺人をやめたのか? 危険を犯して絵を食べたのはなぜ? グラハム刑事にこだわる理由もわからない。単純にレクター博士の模倣犯でよかったと思うが、そこまで改変するのはまずいのかな?

グラハム刑事はよかった。仕事の危険を忌避しているが、プロファイリングするときは生き生きしている。自分の能力を発揮する悦び。それがグラハム刑事とレクター博士の共通項であり、レクター博士がグラハム刑事に執着する理由だろう。
と思っていたが、そうでもなかったようだ。結局、クラリスに出会うまでの暇つぶしだったのは寂しいね。

シリーズ化された殺人鬼
レザーフェイス
ブギーマン
ジェイソン
フレディ
グッドガイ人形
ハンニバル・レクター
シザーマン
脅迫者
フィッシャーマン
ミュータント
ジグソウ
キラ

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