続・夕陽のガンマン / 地獄の決斗 Il buono, il brutto, il cattivo | The Good, the Bad and the Ugly
1966年 外国映画 2ツ星 西部劇吹き替えの魅力を示す好例
ストーリーは行き当たりばったりで、よくわからない。よくわからないけど、各シーンはかっこいい。吹き替えがすごい。冒頭のキャラクター紹介は、オリジナルは字幕が表示されるだけだったのに、吹き替えでは「おれ、汚ねぇヤツ」「おれ、悪いヤツ」「おれ、いい人」と当てている。吹き替えが芸術性を帯びていたことを示している。
クリント・イーストウッドは上映当時36歳。渋すぎる。いい人と自称するが、劇中でやった善行は兵士を見取ったことくらい。ぜんぜん正義じゃないけど、そもそも正義が期待される世界でもない。言ってることとやってることがちがうことも、魅力の1つになっている。
中身はないけど、かっこいい。ゆえにマカロニウエスタン。