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[レビュー2012年02月20日に発表された 

Cry of Fear (Half-Life mod)(PC)

Cry of Fear

驚くほど出来がいい

あらすじ

青年・Simonは路上で目をさます。交通事故に遭ったはずだが、どうしてこんなところにいるのか? 夜とは言え、どうして誰もいないのか? 母が待つ家に帰ろうとすると、闇からあらわれた怪物が襲いかかってきた。

『Half-Life』(1998)のMod。あらゆる部分が作り替えられており、なぜ14年前のゲームのModという形態で発表したのか理解に苦しむ。おまけに無料だし。これほど完成度の高いゲームを無料配布したら、ゲーム業界が傾いてしまいそうだ。

開発者は『サイレントヒル』にインスパイアされたらしい。なるほどゲームの雰囲気はそっくり。クリーチャーデザインや音楽は本家に劣るが、ストーリーや演出、ボリューム、ゲームとしての魅力は引けを取らない。ナンバリングタイトルに加えてもいいくらいだ。
ストーリーは徹底的にホラーの「お約束」を守っている。明るいところは暗くなる。行き止まりにはモンスター。モンスターはいないがセーブもない緊張感のあるパート。ライトが切れる。徐々に強い武器を手に入れるが、終盤ですべてをなくす。あぁ、素晴らしい。開発者はホラーをわかっている。

ストーリーは全8章。エンディングは7つ。マルチプレイにもエンディングがあって、作品全体の世界観を補完している。よく作り込まれている。繰り返しになるが、これが無料であることに戦慄する。

難点をあげると、クリーチャーの動きが速すぎる。あっという間に接近されると驚くが、連続すると「やりにくい作業」になってしまう。緩急つけてほしかった。それとSimonの性格があいまい。ただの青年がスナイパーライフルを使いこなすのは、まぁ、妄想の産物なんだろうけど、それだけじゃつらい。
まぁ、ゲームの主人公に多くを求めても仕方ないが、そんなところが気になるくらい、出来映えがよかった。

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