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[レビュー1995年06月23日に発表された 

ポカホンタス

Pocahontas

いくじなし

2013年に鑑賞。『アバター』(2009)の原作かと思った。シンプルで、普遍的な魅力にあふれているが、ポカホンタスが実在の人物であり、史実とまったく異なることを踏まえると、気分が萎える。アメリカ映画にしては珍しくインディアンを「善」として描いているが、それでも侵略を美化しているように見えてしまう。これを「史実」、「史実に基づく」と宣伝するのはフェアじゃない。

なので、自分なりに翻案してみた。

妄想リメイク

17世紀初頭のアメリカ。ポカホンタスはポウハタン族酋長の娘。好奇心旺盛で、大自然を自由に駆けまわって暮らしていた。彼女には精霊の声を聞くことができたが、部族では評価されなかった。婚約者である英雄ココアムも、ポカホンタスを「夢見る少女」と軽く扱っている。ポカホンタスは自分がやるべきことを探し求めていた。

そんなとき、イギリスから白人たちが移民にやってくる。ほどなく白人とインディアンが衝突する。移民団のリーダー、ジョン・スミスは平和的解決を望むが、長官ジョン・ラトクリフは黄金欲しさに武力制圧しようとする。事態を見ていたポカホンタスは、スミスを助ける。言葉は通じないが、互いの長所を理解し、恋に落ちる。しかしそれは、部族にとって裏切りを意味していた。
進退窮まったポカホンタスは、精霊である「柳の木のおばあさん」に相談し、心の声を聞く能力をもらう。これによりポカホンタスは白人と会話できるようになった。ラトクリフの策略を見ぬいたポカホンタスは、スミスと協力して戦争を回避する。英雄ココアムはポカホンタスの勇気を讃え、守り人となった。スミスは部族の習わしにしたがって、ポカホンタスにプロポーズした。

インディアンと白人は協力しながら発展していった。白人が飢えるとき、インディアンは食糧を分け与えた。インディアンが病に苦しむとき、白人は薬を分け与えた。文化が交流し、町が広がっていく。平和で、明るく、力強い未来......。年老いたポカホンタスはスミスに寄り添い、涙をこぼす。

はっと目覚めると夜だった。不安になるポカホンタスに、スミスが「大丈夫だよ」と声をかける。眠りに落ちたポカホンタスは、いつから夢を見ていたかわからない。

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