レビュー  2011年11月23日  に発表された 

バットマン アーカム・シティ / Batman: Arkham City (PS4)
Batman: Arkham City

4ツ星

町が舞台に

『バットマン アーカム・アサイラム』(2009)の続編。タイミングを合わせてボタンを押すだけで、バットマンが悪漢どもを蹴散らしてくれる。その動きはプレイヤーの想像を超え、「そこから蹴るか!」「次はそっちか!」と興奮する。キャラクターの肉体美、装備の質感も向上し、プレイしている自分の腕が太くなり、腰からガジェットを取り出せそうな錯覚さえ起こす。
そして飛行(滑空)シーンも痛快。グラップネル・ガンで大空に射出され、マントを広げてグライド。風を切る感じがたまらない。なりきり度が半端ない。

あっちこっちで起こる問題をバットマンが解決していくオープンワールド。「AのためBが必要だが、Cが邪魔をする」といった構造で、戦いながら本来の目的も見失うこともあるが、きちんと誘導されるので途方に暮れることはない。
主軸となるストーリーは「プロトコル10の阻止」と「ジョーカーとバットマンの解毒剤探し」。ぶっちゃけ主題はバットマンとジョーカーの確執で、アーカム・シティはその舞台設定でしかないが、ちゃんと両者は絡み合っている。複雑だが、親切でもある。

あらすじ「プロトコル10の阻止」

 「リーグ・オブ・アサシン」の首魁、ラーズ・アル・グールは後継者を決めるテストとして、ドクター・ストレンジに、ゴッサムシティの犯罪者を皆殺しにする作戦(プロトコル10)を実行させる。
 ストレンジはバットマンに敗北したため、ラーズはバットマンを後継者にしようとするが、拒否される。死闘の末、ラーズは事故死する。

あらすじ「ジョーカーとバットマンの解毒剤探し」

 血液を汚染されたジョーカーは死にかけていた。ジョーカーは自分の血をゴッサムシティの患者に注射して人質にすると、ついでにバットマンにも注射して解毒剤探しを手伝わせた。
 バットマンはペンギンからミスター・フリーズを解放、ラーズ・アル・グールの血液から酵素を取得、ついに解毒剤が完成する。
 ジョーカーと奪い合う中で、バットマンは半分を飲むが、残り半分は壊れてしまう。体力の限界に達したジョーカーに、バットマンは言う。

「おもしろいことを教えてやろうか? おまえがどれだけの悪行を働こうと、おれはおまえを救う」
「そいつはなかなか......笑えるね」

 ジョーカーは死んだ。

ストーリーを振り返ると、もはやバットマンの手に負える状況じゃないね。あまりにもヴィランが多く、策謀が複雑に絡み合い、ブルース・ウェインが受けた傷は深い。これだけ戦っても、終わりは見えない。そもそも終わりなんてない。地味に絶望的なエンディングで、気が滅入ってしまう。希望がほしいよ。



Steam: Batman: Arkham City

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バットマン アーカム・シティ / Batman: Arkham City (PS4)