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[レビュー1968年02月08日に発表された 

猿の惑星

Planet of the Apes

SFの基礎を学んだ傑作

私が産まれる3年前の作品。親父と一緒にテレビで見たけど、親父は結末まで知っていたので、いろいろ解説してくれた。ラストだけでなく、この作品全体が衝撃的だった。未知の惑星をさまようシーンも、同じ地球上で撮影されているとは思えず、すっかり没入していた。

猿に捕まってからの展開もハラハラしっぱなし。テイラーはしゃべることで窮地を脱したが、もし言語が異なっていたら、どうやって知性を証明できただろう。テイラーが叫んで猿たちは驚いていたけど、置き換えると棒で叩いた犬が「やめて」というようなものだよね。

当初、猿は高い知性をもち、文化的な暮らしをしているように見えたが、実際はチンパンジー/オランウータン/ゴリラの種族ごとに断絶があって、わかりあえていない。それが白人や黒人のメタファーだと気づくのには、もう少し時間が必要だった。
私が思うに、SFの基礎は「価値観の逆転」にあると思う。本作はそれをストレートに教えてくれた。振り返ると、本作が私のSF遍歴の出発点だった。


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