レビュー  2010年12月11日  に発表された 

沈黙の復讐
BORN TO RAISE HELL

3ツ星

自分で自分を褒める男、セガール

『沈黙の報復』(2007)とは別の映画。似たような邦題が多くて混乱する。内容はまぁ、いつものセガール映画。ピンチらしいピンチもなく、悪者どもを蹴散らしてくれるのだが、傍若無人というほどじゃない。

肩がぶつかっただけでチンピラを半殺しにする『沈黙の鎮魂歌』(2010)、町中でも平気で銃撃戦を楽しむ『沈黙の逆襲』(2009)、行き当たりばったりに犯罪に首を突っ込む『沈黙の鉄拳』(2009)など、最近は荒っぽいセガールが多かったので、警察の職務を遂行するセガールじゃ燃えなくなった。
赤ん坊ができたと同僚が言ってきたときは、直球すぎるフラグに驚いた。その後もしばらく同僚は死ななかったので、フラグブレイクかと思ったが、ちがった。ここでセガールの怒りが爆発するわけだが、このパターンはもう卒業したと思っていたので、冷めてしまった。

しかしクライマックスはおもしろかった。マフィアのボスは個人的な復讐のため、セガールに協力を申し出る。セガールも個人的な復讐だから、渡りに船だ。セガールは「警察だからマフィアのボスと仲良くできない」とか言うけど、ちゃっかり共同戦線を張って、ターゲットの始末はボスにゆずった。で、自分は自分のターゲットを追い詰め、やっぱり射殺。もはや法も正義もあったもんじゃない。
本人はヒーローのつもりだが、やってることは凶悪犯と変わらない。セガールの無敵アクションは慣れちゃったので、こういう破天荒な言動が楽しい。

本作でセガールは、マフィアのボスに高く評価される。聞いてて恥ずかしくなるようなほめ方なんだけど、よく考えたらセガールが脚本を書いてるんだよね。やっぱりセガールはすごいや。

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沈黙の復讐