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[レビュー1964年05月13日に発表された 

三匹の侍

Three Outlaw Samurai

こんなにおもしろかったのか!

モノクロの時代劇映画。タイトルが示すように、3人の浪人は善良であり、共闘して悪代官を懲らしめることはわかっている。わかっているのに、先が読めない。最後までハラハラ目が離せなかった。「昔の時代劇はよかった」という感傷ではない。本当におもしろい。びっくりした。

柴左近(丹波哲郎)は義侠心からトラブルを呼び寄せる。
桜京十郎(長門勇)はお人好しなので、情にほだされる。
桔梗鋭之介(平幹二朗)はニヒルにかまえているが、じつは惚れてる。

いやぁ、キャラクターが立ってるなぁ。現代の娯楽は、完成された古典の劣化コピーみたいなもんだ。
脇役にも個性があって、思いがけない動きをするからおもしろい。水車に食糧を運ぼうとした農夫、その妻、里のために舌を噛んだ娘、芝を逃がすために鍵を奪った娘、代官を恐喝した無宿の浪人たち、その裏切り者、世の中を見る目が変わった代官の娘。
当たり前のことだが、みんな、生きている。

三匹の侍はどこへ行くのか? つづきが気になるぜ。

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