黄金の七人 Sette uomini d'oro
1965年 外国映画 4ツ星 コメディ 主人公は犯罪者 泥棒馬鹿ばっかりのオモシロサ
「教授」が選んだAを頭文字にする部下6名は、6名で1つのユニットであり、個別に動くことはない。6名はおしなべて頭が悪く、教授も道具のように使い捨てるが、タイトルが示すように、教授を含めた7名が盗賊団なのだ。教授は自分は別格と思っているが、そうじゃない。別格であり、仲間じゃないのはジョルジャ。この7人+1人の組み合わせがじつにおもしろい。仲間でないジョルジャのため7人は苦労するが、喧嘩別れはしない。なんというか、男の悲哀を感じる。
ロッサナ・ポデスタのダイナマイトボディと七変化は、男たちの運命を狂わせる説得力がある。彼女も欲望むき出しで、あまり賢くないところが素敵。まったく懲りないラストも爽快だった。音楽もしゃれている。古い映画だけど、おもしろかった。
『ルパン三世』や『オーシャンズ11』の原典がここにある。