レビュー  2012年10月20日  に発表された 

宇宙刑事ギャバン THE MOVIE
Space Sheriff Gavan: The Movie

4ツ星

どっちか選べと言われて、どっちも救うのがヒーロー!

私は『宇宙刑事ギャバン』の直撃世代。掃除の時間に蒸着ごっこで遊んでいた。しかし大人になって再放送を見ると、破天荒なストーリーにめまいを起こした。徹底的に子ども向けなんだよね。
コンバットスーツのデザイン、大葉健二さんのアクション、声、渡辺宙明の楽曲は素晴らしいから、『ゴーカイvs』のようなゲスト出演はいいが、単独映画は無理だろうと思っていた。

しかし、できてしまった。ポスターがかっこいい。期待しないよう、自分を抑えながら見たけど、おもしろかった。シンプルだけど、見せ場があるし、メッセージもある。これでいいのか。

2代目を襲名した十文字撃(石垣佑磨)は、まぁ、好演している。似せるところは似せ、外すところは外している。2代目はコピーじゃないから、これでいい。新たな相棒、シェリー(森田涼花)はふざけたコスプレ少女だが、ふつうの格好だと一般人と見分けがつかない。振り返れば、ミミー(叶和貴子)もそうか。特撮の工夫がよくわかる。
敵対する大熊遠矢(永岡卓也)は涼しげで、アニメのようにキャラが立っている。2代目ギャバンだけじゃ弱いが、この2人が激突するストーリーなら、テレビシリーズを見てみたい。
惜しむらくは2代目シャリバンとシャイダー。友情出演だからなのか、演技もポーズもたるんでる。もったいないが、ここにスポットを当てると別の映画になってしまうか。

よくよく考えると厳しいテーマが隠されている。宇宙刑事は人質を取られて悪に屈してはならない。さりとて人質を見捨てることも許されない。どっちか選べと言われて、どっちも救うのが宇宙刑事。無茶苦茶だから、無茶苦茶なヤツでないと勤まらない。はっきり言葉にされないけど、重たいメッセージだ。おもしろかった。


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