[Edit]
[レビュー2012年12月31日に発表された 

猫物語(黒) (全4話)

NekoMonogatari (Kuro)

主人公は絶対じゃない

忍野メメが羽川翼を「気持ち悪い」と評するシーンが印象的。言われて初めて、そのとおりだと気づく。主人公・阿良々木暦の視点では見落とされていた。だから羽川翼が家庭でストレスに堪えていたことさえ、気づいていなかった。
さらには、ブラック羽川を別人格として認識することも思い込みだった。吊り目でなくなったブラック羽川が、それを端的にあらわしている。やっぱり忍野メメの存在感は大きい。『偽物語』(2012)が今ひとつに思えた理由がわかった。

ブラック羽川のナイスバディもすごかった。アニメ的な誇張を控え、グラビアモデルのように全身を見せている。目が吸い付いて、離れない。圧倒的な肉体美。服の下にこんな凶器を隠し持っていたのか。

暦は翼に同情しないことを決めた。それは恋人になるより崇高なことと考えていたようだが、本当にそうか? この経験を踏まえて戦場ヶ原を選ぶのは納得できないが、まぁ、個人の判断である。主人公は絶対ではない。それが本作の魅力なんだろうな。

Share

Next