レビュー  2012年07月14日  に発表された 

魔法少女リリカルなのは The MOVIE 2nd A's
Magical Girl Lyrical NANOHA The MOVIE 2nd A's

3ツ星

くどい

前半はテンポがよかったが、はやての病室で最終決戦がはじまってからは失速。長い、長すぎる。戦闘は単調だし、感動的なシーンも冗長だ。よく見たら上映時間は150分だった。そんなたっぷり描くところじゃないだろう?

なのはは後衛で砲台、フェイトは前衛で切り込み...と思っていたが、そんな役割分担は無し。ベルカ式カートリッジの使い方もおおざっぱ。9歳の女の子たちに戦術・戦略を求めるのは酷だが、そこをやってくれるのが本作の魅力だろう。これじゃ、9歳の女の子が大砲を撃ってるだけじゃん。

たしかにフェイトが幻想を見せられるシーンは感動的だ。しかし今まさになのはが戦っていることを思うと、悠長に感じる。母や姉を切り捨てて戦場に戻るのは、9歳の女の子にはつらい選択かもしれないが、フェイトならできる。フェイトにとってなのはは、新たないのちをくれた人──。母であり、友であり、すべてだ。なのはは敵も救おうとするが、フェイトはそこまで寛容になれない。いざとなれば味方を犠牲にしてでもなのはを守る。そうした峻烈さを見たかった。

はやてとヴォルケンリッターの関係は感想シーンで説明されているけど、150分もあるなら、みんなと情報共有する場面がほしかった。闇の書の悪い部分を「ナハトヴァール」として分化したのはいいけど、リインフォースやツヴァイとの区別があいまい。このあたりも整理できたはず。もったいない。
そしてはやては指揮官を担当してほしかった。はやてが戦場を俯瞰すればこそ、なのは全力をぶちかませるのだ。

魔法少女に革命を起こした作品だが、過去の栄光をなぞるだけだった。ねっちり入念な変身シーンに喜ぶファンもいるだろうが、それじゃ時代が前に進まない。前半がよかっただけに、後半の失速は残念でならない。

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