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[レビュー2012年08月14日に発表された 

Papo & Yo (PC)

Papo & Yo

結末をきちっと示すべきでは?

あらすじ (結末まで)

少年キコは物置に隠れていた。家の中をモンスターが徘徊している。壁に現れた《渦巻き》に飛び込むと、町に抜けた。チョークで落書きしている少女を見かけ、追いかけていく。落書きや玩具のルーラが助けてくれる。
道中、ピンクのモンスターに遭遇する。ふだんはおとなしいが、カエルを食べると凶暴化する。それは酒を飲むと暴れる父親のイメージだった。父親は事故でだれかを轢いていた。
シャーマンに治療してもらうべく、モンスター(父親)を誘導していく。その過程でルーラが破壊され、キコの全身に白い文様が現れ、少女も石にされてしまった。
ようやくシャーマンの丘につくが、謎の声が「シャーマンなどいない」と告げる。すべては父親に虐待されたキコの心象風景だった。救う手立てがないと悟ったキコは、モンスターを雲の穴に落とす。
そして《渦巻き》に戻っていった。

落書きで家を動かしたり、壁から階段を引き出す演出がおもしろい。子どものイマジネーションが具現化されたようだ。音楽もよい。

しかし物語は暗い。いや、暗いのはいいが、わかりにくい。まず少女は何者だ? シャーマンがいるから、医師やカウンセラーではないはず。事故の被害者か、別居した姉か? そういえば母親はどこにいる? モンスターの廃棄が現実で意味するところもわからない。子どもが父親を追い出せるとは思えないから、心の整理をつけたのか? ならばモンスターが無力になった演出を入れるべきだ。キコが家を出て行ったなら、《渦巻き》に戻るのはおかしい。
制作者の実体験に基づいているそうだが、その人はアル中の父親とどう接したのだろう? そこを描かなきゃ意味がない。

モンスターに殴り飛ばされてもゲームオーバーにならず、解毒されるまで苦難がつづく演出は恐ろしかった。プレイヤーにストレスを強いた以上は、それなりの結末を見たかった。



Steam: Papo & Yo

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