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[レビュー2013年04月05日に発表された 

惡の華 (全13話)

The Flowers of Evil

居心地の悪さをリアルに再現

仲村さんに圧倒される。アニメのヒロインでありながら、美少女と呼べない顔立ち、ふつうすぎるプロポーション、そして強烈な自滅波動!! わけがわからなくなって、なにかを壊したくなる。狂気が伝染する。この娘は本気でヤバイ。中学生の皮をかぶった怪物だ!

なのに魅力がある。ドキドキするのは恋心ではなく、吊り橋効果とわかっていても、沸き起こった感情はいかんともしがたい。佐伯さんも、通常なら春日に惚れることはなかっただろう。すべて、非日常がもたらす興奮のせいだ。裏を返せば、それだけ日常は平穏であり、その平穏が狂気を育てたのだ。

原作が連載中のためか、アニメは中途半端なところで終わる。なんらかの決着をつけてほしかったが、この物語にふさわしい決着などないかも。これはこれでいっか。

映像表現について少し。ニコニコ動画でロトスコープの元になった実写映像を見たけど、クオリティの高さに驚いた。ロトスコープもいいが、実車も迫力があって胸に迫る。しかしもし実写ドラマだったら、役者さんに惑わされ、キャラクターがよく見えなかっただろう。
アニメっぽい美少女では、仲村さんや佐伯さんの色気は再現できない。実写アニメでは、求められる匿名性は得られない。ロトスコープを採用したのは英断だった。

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