レビュー  2012年06月08日  に発表された 

プロメテウス
Prometheus

2ツ星

こりゃ、ダメでしょ

『エイリアン』の前日談であり、人類の起源を扱ったSF映画で、リドリー・スコット監督作品なら、そりゃ賞賛の言葉を並べたいが、こりゃダメだ。意図的に隠した謎もあるだろうが、それより不自然な点が目立つ。

最大の疑問は、観測せず有人探査したこと。相手は人類の創造主であり、「招待状」を残しているのだ。ヘルメットを脱ぐのはもちろん、内部構造がスキャンされるまで足を踏み入れるべきじゃない。急いては事を仕損じる。実際、仕損じてるから言葉もない。
「ロボットと人造人間による調査はやったけど、エンジニアと同じDNAをもつ人類がいないと開かない扉がある」とか、適当な理由をつけるべきだった。にしても、乗務員に事情を伏せる理由はない。無駄にリスクを高めている。近未来の人類は知能が退化したようだ。

脚本の粗さも、ストーリーに勢いがあれば許されるが、エンジニアどころか身内の謎も明かされないから話にならない。続編ありきで謎を残したというより、収集がつかなくなって続編に逃げたように見える。続編ですべての謎が明かされても、本作の評価は好転しないだろう。

エンジニアはなぜ人類を作って、捨て置いたのか? そしてなぜ「招待状」を残したのか?

そこを避けて成り立つわけがない。

あ、剛力彩芽の吹き替えは思っていた以上にダメだった。ただでさえ少ない映画の魅力を完全につぶしてしまった。まだ見てない人は字幕をおすすめする。いや、見なくていいや。

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