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[レビュー2009年07月01日に発表された 

青い花 Sweet Blue Flowers (全11話)

Sweet Blue Flowers

あんがい、ふつうだった

鎌倉の情景は美しい。登場人物もリアルだ。しかし原作が終わってないせいか、物語は中途半端な印象を受ける。「同性愛」という禁忌に触れるテーマを扱っておきながら、また、『マリみて』と異なり肉体関係まで描いておきながら、彼女たちの恋愛は非常に淡白だ。身を焦がすような歓喜も苦悩もない。ちょっとショックを与えれば、ヘテロセクシャルに戻ってしまいそうだ。

千津にしても、恭己にしても、ふみとの関係は本気でなかったのだろう。タバコを吸っても、いつでもやめられるタイプだ。それはいいが、ふみの執着がうすいのは問題だろう。つらそうな顔をしても、指にトゲが刺さった程度の痛みにしか見えない。
結局、ふみはあーちゃんに引き寄せられていくが、水が低きに流れるようで、強い意志は感じられない。またなにかトラブルがあったら、すぐ身を引いてしまうだろう。となりの机の子を好きになっているようなものだ。未熟すぎる。
あっさりした同性愛が悪いわけじゃない。さいわい、彼女たちに「ふつう」を強要する風土も人物もいない。ならば、当人同士で好きにすればいい。

女性同士でカップルになったけど、社会が認めてくれない。セックスと恋愛の区別がつかない。相手がバイセクシャル(両性愛)のポリアモリー(複数愛)で困った。などなど、乗り越える「障害」がなければ、ドラマにならない。
今後、ふみちゃんとあーちゃんの関係がどうなるかわからないけど、抜き差しならない状況になることはなさそう。中途半端なのに、興味がわかないラストだった。

いや、お兄ちゃんは心配だ。そこだけ本当に危ない。

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