[Edit]
[レビュー2009年02月13日に発表された 

13日の金曜日 FRIDAY THE 13TH (リブート)

Friday the 13th

もっと逃げて、もっと震えろ

『13日の金曜日』(1980)のリブート作品。シリーズ1-4作目を詰め込んだそうだが、私はオリジナルを見ていないので比較できない。ただ、どことなく物足りない感じがした。

ジェイソンは巨漢の殺人鬼。驚異的な腕力とタフネスをもち、キャンプ場にいる人間を問答無用で殺す。道具は使えるが、銃火器では殺さない。鉈で切り裂き、素手で引きちぎる。動作はにぶく、反撃を食らって倒れることもあるが、すぐ起き上がってしまう。瞬間移動などの超常現象は起こさない。過去に悲劇があったようだが、ジェイソンの心情を理解することはできない。

リブートされたジェイソンに文句はないが、盛り上がらない。若者たちが瞬殺されてしまうから、カタルシスに乏しいのだ。やっぱり逃げ回って、隠れてガタガタ震えて、知恵と勇気を振り絞って挑んで、そして絶望してほしい。いわば暴力のコミュニケーションが足りないのだ。まぁ、それがジェイソンと言われれば、返す言葉もないが。

で、若者たちグループも魅力がない。白人がセックスや喧嘩を楽しんで、アジア人と黒人が服従するって構図も鼻につく。ついでにいうと、ジェイソンに6週間も監禁された妹ホイットニーが、心身ともに健康だったことに驚愕した。なにを食べて、どう排泄していたのやら。殺人鬼と一緒なら、一晩で精神を病んでしまうだろう。

でもまぁ、やっぱりジェイソンはいいね。弱点らしい弱点がなく、ひたすらパワーで押してくる。野獣のようだが、あんがい賢い。今回の若者たちはひょろくて、ジェイソンの魅力を引き出せなかった。もっと骨のある若者たちが遊びに来てくれないだろうか。

シリーズ化された殺人鬼
レザーフェイス
ブギーマン
ジェイソン
フレディ
グッドガイ人形
ハンニバル・レクター
シザーマン
脅迫者
フィッシャーマン
ミュータント
ジグソウ
キラ

Share

Next