[Edit]
[レビュー2013年10月02日に発表された 

京騒戯画 (テレビアニメ)(全13話)

Kyousougiga (Capital Craze Comic)

センスじゃなくて、未熟

そりゃ、考えるより行動する方がかっこいい。作るより壊す方が鮮烈だ。泣いたり、怒ったり、拗ねたり、暴れるヤツがいれば、そりゃあ注目しちゃうよ。それっぽい音楽が流れ、それっぽい言葉が並べられれば、それっぽく興奮する。しかし中身はない。10分前のシーンと咬み合わない。支離滅裂だ。

自分を好きになれない男(稲荷)が、自分を愛する妻(古都)に情が移るだろうか? そんな男が自害した少年(薬師丸)を蘇生させ、自分の子として育てるのは、虐待じゃないのか? さらには自分の創造物(鞍馬、八瀬)に命を吹き込み、自分を愛させ、さらに捨てるなんて傲慢のきわみだ。
なぜ自分が父親(神)にされて困惑したことを繰り返すのか?
これほどダメな男が、娘に殴られた程度で改心するとは思えない。

ダメな男をかっこよく描くなら、それなりの理由が必要だよ。母(古都)と娘(コト)を同じ名前にしたのはなぜ? 父(明恵上人)と血の繋がらない子(薬師丸)が同じ顔になるのはいいが、一方で父親の容姿を変える(明恵上人→稲荷)のは余計だろう。どうして話をややこしくするのか? なにも考えずに話を作っていただけか? センスというより、未熟に思える。

それにつけても釘宮理恵さんは名演技だった。石田彰さんも素晴らしい。声優の力添えがなければ、この作品は成立しなかった。裏を返せば、声優さん以外に魅力はなかった。

Share

Next