レビュー  2007年06月22日  に発表された 

1408号室
1408

2ツ星

15分で十分だった

あらすじ

マイク・エンズリンはオカルト作家。かつては文学作品を書いていたが、娘との死別、妻との別居を経て、超常現象のうわさを検証する本を書くようになった。

ある日、マイクは「1408号室には行くな」というメッセージを受け取る。ドルフィンホテルの1408号室は、知る人ぞ知るオカルトスポットらしい。マイクが部屋を予約すると、支配人・オリンに強く警告される。1408号室では新聞沙汰になってない死者が56名も出ていた。しかしマイクは応じず、鍵を受け取った。

1408号室はふつうの部屋だった。しかし目を離したすきにチョコレートが置かれたり、ラジオが鳴り出して、マイクは少しずつ平静を失っていく。ついに堪えきれなくなり脱出を試みるが失敗。1408号室は外界から隔離された異次元になる。

1408号室に入るまでは、おもしろかった。いよいよ怪奇現象がはじまって、オカルトを信じないオカルト作家が、少しずつ圧倒されていく。はてさて、どうなるか? マイクは1408号室をたまたま見つけたのではなく、誘導された。だれが、なんのために? 幽霊、悪魔、死後の世界は存在するのか?

が・・・恐怖体験がだらだら続くだけ。14階の窓が消えても、向かいの窓に自分の影が映っても、廊下が壁に変わっても、マイクは怖がるばかりで、オカルトを認める決定的な言動がない。ふつうの人と同じ。オカルト作家という設定が活かされてない。
しかもマイクは、過去の資料を燃やしてしまう。読めば、状況を打開するヒントがあったかもしれないのに。ほんとに作家なのか?

最後もわかりにくい。ホテルから生還したマイクは、べつのなにかだった。1408号室は地獄との接点で、支配人はそれを呼び出すためマイクを利用したってことらしい。それが、なにをするのか? 奥さんを殺して、世界に破滅をもたらすのか? 正体も危険度もわからないまま、映画は終わる。つまらない。

★妄想リメイク

ふつうの人ではない、作家らしい推理を考えてみよう。

だれがマイクを1408号室に誘導したのか? もっとも疑わしいのは支配人だ。マイクについて調べたら、脅しても引き下がらないことは承知していたはず。だのに資料をわたした。この資料を、1408号室で読むことは、想定されている。

ホテルは盛況で、宣伝の必要はない。つまり、マイクの記事を書いてもらうことが目的ではない。ではなぜマイクを選んだか? マイクはオカルトを否定しているが、心の奥底では死後の世界を期待している。「娘に会いたい」から、「娘に会えない」ことを証明しようとしている。

(死後の世界があるなら、娘に会えるかもしれない)

そんな気持ちにつけこむ悪魔がいると、なにかの本で読んだ。つまりこれは、悪魔を召喚するための儀式で、マイクは生贄なのだ。
マイクは娘を迎え入れるふりして、悪魔を撃退した。「娘に会える」と知りながら、その機会を閉ざした。マイクは死後の世界を肯定することで、娘の死を吹っ切ることができた。

いろんなオチを思いつくけど、やっぱり時間が余りそう。
もともと短編小説だったから、長編映画にするのは無理があったのかもしれない。

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