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[レビュー2013年06月21日に発表された 

ワールド・ウォーZ

World War Z

人類の愚かさを見飽きたあなたに

ゾンビ映画といえば「悲劇的な結末」は避けられない。『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』(1968)以来の伝統だが、半世紀も量産されたので飽きつつあった。そんな中、人類が知恵を絞って「災厄」に立ち向かう本作は新鮮だった。まさかゾンビという災いに、知恵と勇気と団結で立ち向かえるとは思わなかった。

軍人は勇敢だが、対策を講じられない。諜報員は未予見できたが、油断した。科学者は弱く、視野が狭い。それぞれの不足を主人公がつなぎ、答えを導き出す展開は感動的だ。「ブラッド・ピットが無敵すぎて萎える」という指摘もあるが、最後の賭けに勝ったのだから、あのくらい多目に見たい。本作が嫌いな人は、たぶん、「悲劇的な結末」以外は受け付けないのだろう。頭を柔らかくして、娯楽映画として見れば、なんら問題じゃない。

ゾンビは駆逐できる。

そんなことを考えもしなかった自分に戦慄する映画だった。

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