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[レビュー2013年07月11日に発表された 

シャークネード サメ台風

SHARKNADO

「なんて日だよ」

2つの点で素晴らしい。第一に、サメをハリケーンで巻き上げ、内陸部での襲撃を可能にしたこと。空があればどこにでも落ちてくる。空がなければ浸水してやってくる。『ビーチ・シャーク』でさえ沿岸部にしか出没しなかったことを考えると革命的なアイデアだろう。

第二に、主人公を熱血漢にしたこと。サメ映画は『ジョーズ』の影響からか、頭の悪い役人や上司、軍人、科学者が出てきて解決を妨害するんだけど、これがストレスだった。その点、本作の主人公を妨害するバカはまたたく間に退場してくれる。
サメ映画は尺稼ぎのため、あっちこっちで観光客が襲撃されるシーンが挿入される。笑えはするが、流れが断絶するので好きじゃなかった。その点、本作の主人公は「放っておけない」という理由で、あっちこっちで救出劇を繰り広げるから痛快だ。仲間たちは次々に食われていくが、多くは主人公に感化され、生き残る。ドラマパートはこのくらい前向きでなくっちゃ。

しかしドラマの緊張感と映像の食い違いは大きい。未曾有の災害が起こっているのに町は平穏無事とか、暴風雨や冠水が瞬時に消えたり、恐れおののく人々として老人ホームしか出てこなったり......。これはミスではなく、低予算のため適切な映像を用意できなかったせいだろう。画面を暗くしたり、会話シーンを挟んでテンポを保つ編集技術が素晴らしい。

続編を見たあとに振り返るとちゃちだが、初めて見たときの衝撃は大きかった。
サメ映画は数あれど、久々のヒット作だった。

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