ゴースト・シャーク Ghost Shark

2013年 外国映画 2ツ星 動物パニック 動物パニック:サメ

いまひとつ盛り上がらない

人間に殺されたサメが、幽霊になって復讐する。幽霊サメは水から水へ瞬間移動できる。水の量は関係なく、コップの水からも出現できる。雨が降ると空中から落ちてきて、人を食って、水たまりに消えるなんて芸当も可能。実体がないから物理攻撃は効かない。絶対無敵。退治するには霊を呼び戻した洞窟を破壊するしかない。

『シャークネード』(2013)の翌月に放送されたテレビ映画。なるほど幽霊なら、市街地でも家の中でもサメを送り込める。秘密を知ってる老人や、町の評判を気にする権力者など、サメ映画に必要なキャラクターも揃ってるし、展開もスピーディ。
しかし盛り上がらない。サメが1匹で、主人公たちを襲う理由がないから、問題解決に向かう気持ちの整理がつかないのだ。大量のサメが無差別に人間を襲うか、事の発端に主人公が関与していて、罪悪感や使命感があればよかったのだが。

アイデアがおもしろく、基本をしっかり押さえておきながら、ここまで魅力がないのも珍しい。『シャークネード』と比較してしまうせいだろうか。

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