レビュー  2013年08月31日  に発表された 

劇場版 タイムスクープハンター 安土城 最後の1日
Time Scoop Hunter The Movie: The last day of Azuchi Castle

3ツ星

娯楽↑、教育↓、魅力→

まさかの劇場版。「アクシデントで狂った歴史を修正する」というプロットは定番だが、タイムスクープハンターで取り扱うと新鮮だ。未来社会の断片的映像、フリーズガンやスパイダーカメラ、タイムワープ装置などのガジェットが駆使されたのもうれしい。1980年と1945年を駆け抜けるのも興奮した。映像の完成度も高い。とりわけ飛んでくる矢は本当に怖かった。

これはこれで楽しいが、教育要素がばっさりカットされたのは惜しい。「織田信長がもたらした社会変化」や「島井宗叱の生涯」などは第一調査部に任せるとしても、「戦国時代、茶器が重宝された理由」くらいは言及してもいいはず。安土城のビジュアルを見せながら、「どのように築城されたか」「どんな特徴があったか」「最後の一日でわかっている事実」も教えてくれない。ふつうのアクション映画なら仕方ないが、「タイムスクープハンター」らしくない。

ドラマも弱い。定石にしたがえば、細野ヒカリ(夏帆)は位置づけは下記のいずれかだろう。沢嶋とヒカリの意見が食い違えば、ドラマはグッと深みをましたと思う。

定番

今回の経験を踏まえ、第2調査部を志望する。沢嶋に惚れて、古橋がヤキモチを焼く。

裏切り

じつはオルタナスナッチャーの一味だった。沢嶋に逮捕される。

対立

行方不明になった姉(オルタナスナッチャー)を探しに来た。

ループ

沢嶋と決裂。オルタナスナッチャーは未来のヒカリだった。

あと細かいことでは、村人たちによる救出が、矢島権之助への恩返しでなかったのはリアルだが、「見返りを求めて助けたわけじゃない」とか言ってほしかった。

決して悪くはないが、繰り返し見たいと思える内容ではなかった。

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