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[レビュー1959年05月04日に発表された 

バスカヴィル家の犬 (ピーター・カッシング主演)

The Hound of the Baskervilles

うまいこと容疑者を増やしている

あらすじ

18世紀初頭。暴虐な領主・ヒューゴ・バスカヴィル卿は、村の娘を遊び半分で殺した直後、犬の怪物に襲われ絶命した。以来バスカヴィル家は、沼地の魔犬を恐れるようになった。

現在の領主、チャールズ卿の死体が沼地で発見された。「なにか」を見たショックで死んだと思われる。魔犬伝説を知るモーティマー医師はシャーロック・ホームズに警護を依頼する。ホームズは引きけるが、別件のためロンドンを離れられないため、ワトソンが随行することになった。

  • チャールズ卿が走ったことをモーティマー医師は見落とした。考古学者なのに。
  • ヘンリー卿の靴の片方が盗まれた。ヘンリー卿の予定を知っている。犬に匂いをおぼえさせる。
  • ヘンリー卿の荷物にタランチュラが入っていた。南アフリカにタランチュラはいない。
  • ダートムアの沼地に脱獄囚セルデンがひそんでいる。野垂れ死にしないのはなぜか?
  • 数ヶ月前、ヒューゴー卿の絵が盗まれた。特徴的な右手。
  • バリモア夫妻が第一発見者。なぜ夜の修道院跡を見に行ったのか?
  • 村の司祭フランクライドは昆虫学者。タランチュラを忍ばせたか?
  • フランクライドはヘンリー卿に、のみの市への出品を要請する。セルデンが着ていた上着。
  • ステープルトン親子。貧しいスペインからの移住者。ステープルトンの右手は奇形だった。
  • 娘のセシールはワトソンを底なし沼に誘導。その後、ヘンリー卿を誘惑する。ヘンリー卿への殺意?
  • モーティマー医師はヘンリー卿と喧嘩した。

夜、ワトソンが沼地でホームズを発見。直後、ヘンリー卿の上着を羽織ったセルデンの死体が発見される。セルデンはバリモア夫人の弟で、彼らが食事を与えていたのだ。ホームズは現場で、ヒューゴー卿が村娘を殺したのに使ったとされる古い探剣を見つける。タランチュラはフランクライドが購入したものだが、盗み出されていた。
ホームズはモーティマー医師、ステープルトン、ヘンリー卿を連れ立ってダートムアの廃坑を探索。そこに犬が飼われていたことを突き止めるが、何者かに殺されそうになる。

犯人はステープルトン。盗まれた絵に描かれた右手の特徴はステープルトンと一致。彼はバスカヴィル一族の報われなかった末裔だった。
夜、セシールがヘンリーを沼地に誘い出し、犬をけしかける。隠れていたホームズとワトソンが犬を射殺。ステープルトンは犬に噛まれて死亡。逃げたセシールは底なし沼に落ちた。

ちょこちょこアレンジされているから、原作を読んでる人も楽しめる。モーティマー医師やフランクライドへの疑惑が、うまいこと強調されている。どちらが犯人でもおかしくない。セシール(原作におけるベリル嬢)はワトソンに警告を発するどころか、底なし沼で殺そうとする。そしてヘンリー卿を見て逃げ出すが、わざと追わせて、捕まえさせて、誘惑する。あからさまに怪しいけど、魅了されてしまう。

おもしろい。たぶん、原作を読んでる人の方が興奮するだろう。
マニア向けの1本と言える。

シャーロック・ホームズ
-1970s
1980s
新シャーロック・ホームズ
2000s
2010s
ハリウッド版
BBC SHERLOCK
ゆっくり文庫

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