レビュー  2011年09月30日  に発表された 

ドリームハウス
Dream House

4ツ星

これぞ見えない恐怖

ストーリー

辣腕編集者のウィルは会社を辞め、郊外の一軒家に引っ越してきた。そこは「父親以外の家族が惨殺された」という曰くつきの物件だが、妻リジーと2人の娘たちと過ごすドリームハウスになるはずだった。
しかし家の周辺に不審者がうろつき、娘たちが幽霊らしきものを見たことから、ウィルは神経を尖らせるようになる。調べると5年前に一家惨殺したのは父親であるピーター・ウォードだった。ピーターは逮捕されたが、証拠不十分のため精神病院に送られていた。不審者の正体はピーターであると考えたウィルは、あとをつけ、精神病院に乗り込む。

ところが精神病院で語られたのは、ウィルこそがピーターという事実だった。ピーターは頭に銃弾を受けたせいで記憶が混乱し、自分は殺人犯ではない、ウィル・エイテンテンだと思い込んでいたのだ。ウィルが住んでいる一軒家は無人の廃屋で、妻と娘たちは幻覚だった。町の人や警官の態度がよそよそしいのは、ピーターが殺人犯と思っていたからだった。真実を知ってもリジーと娘たちの幻覚は消えず、ウィルはドリームハウスで暮らし続ける。

[真相]

向かいの家に住むアンの夫は5年前、遺産相続のため妻の殺害を殺し屋に依頼する。しかし殺し屋はまちがってピーター・ウォードの家に押し入り、妻子を殺してしまった。そこへピーターが帰宅してもみ合いになるが、妻が殺し屋に向けて撃った銃弾がピーターに命中。彼は濡れ衣を着せられてしまったのだ。
現在、夫はふたたびアンの殺害を殺し屋に命じる。ウィルは危うく殺されそうになるが、妻リジーの導きで夫と殺し屋を撃退する。ウィルは家族に別れを告げて、ドリームハウスをあとにした。
その後、ウィルは自身の経験を一冊の本にまとめ、名声を得る。

似たようなタイトルが多いので、ずっと見てなかった一本。『悪魔の棲む家』のようなホラー映画だと思っていたから、主人公は精神を病んでると言われても釈然としなかった。怪奇現象が陰謀やオカルトじゃないとわかると、映画を見る姿勢が一変した。若者たちの態度や、アンがリジーに挨拶しなかったのは、そーゆーことか。幻覚とわかってもなお、幻覚が消えないところもおもしろい。

終盤の展開はいささか強引。ずっと主人公視点で描いてきたのに、犯人サイドから事情を描くのは反則だろう。しかも間違って殺したなんてマヌケすぎる。もっとも落胆したのはリジーがウィル以外の人に干渉したこと。この1点でリジーは幻覚じゃなく、幽霊になってしまった。

リジーとの別れは切なかったが、エンディングを含めて全編がピーターの妄想だったかもしれない可能性が残ったため、視聴後の印象はよくない。すべてがピーターの妄想だとしても、人間は妄想の中で生きるものだと言われれば納得する。前半はよかったが、後半は練り込み不足を感じる映画だった。

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