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[レビュー1980年08月01日に発表された 

ファイナル・カウントダウン

The Final Countdown

ストーリーは粗いが、インパクトは大きい

有名なSF映画だが、ちゃんと鑑賞したのは2016年。軍が協力しただけあって空母や戦闘機の映像は大迫力。アメリカ人にとって敗北と考えられる真珠湾攻撃の前日に、歴史を変えうる情報と戦力を与えられたという設定に興奮する。

そう、真に強いのは情報だ。それは日本人パイロットの捕虜が真珠湾攻撃の詳細を知らされ、パニックを起こすシーンに象徴される。あるいは40年前に残された中佐が大企業を創設できたのも、未来を知っていたからと言える。

艦長は歴史への介入を決断するが、その是非を問うことなく映画は終わる。いささか拍子抜けだ。このへんのもどかしさは、漫画『ジパング』で満たされる。

ラスキー(マーティン・シーン)は、視聴者に近しい民間人の視点として登場したはずだが、あんまり悩まないのは驚き。日本人は保守的で、「歴史を変えるべきでない」と考えるが、アメリカ人はちがうのかもしれない。これが原爆投下だったら日本人も歴史を変えようとするだろうから、立場の相違か。
また前年公開された『戦国自衛隊』と比較するのもおもしろい。

ストーリーは弱いが、本作が与えたインパクトは大きい。見ておくべきSF映画の1つだろう。

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