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[レビュー1991年07月20日に発表された 

ガンバとカワウソの冒険

Ganba to Kawauso no Boken

あると思わなかった続編

『ガンバの冒険(全26話)』(1975)は子どもった私に鮮烈な印象を与えた作品。巨大な人間の不気味さ、ノロイの凶悪さが心に焼き付いた。ノロイ島に平和がもどって物語は完結したので、続編があるなんて思いもしなかった。

2016年、続編と知らずに鑑賞したため、忠太がいないことに戸惑った。テレビアニメは忠太の出会いに始まり、別れに終わったから、前後の話に出てこないのは当然といえば当然った。ガンバをはじめ、ボーボー、イカサマ、ヨイショ、シジン、ガクシャはいつもどおり。ちょっとしたヤリトリが、テレビアニメの思い出を呼び覚ます。やっぱり仲間たちがいるとうれしい。

本作は山間部が舞台で、カワウソが敵になる。環境を破壊する人間を批判するメッセージが、いささか鼻につく。上映された1991年なら、高度経済成長で破壊された自然がだいぶ回復しているころだったと思うが、原作はもっと古いためか、ギャップが生じている。

視聴後の感想としては、べつに『ガンバの冒険』の続編でなくてよかったように思う。私は原作を読んでないが、そもそも『ガンバの冒険』はこういう物語で、テレビアニメが異質だったのかもしれない。

いずれにせよ、ノロイが出てこない『ガンバの冒険』は物足りなかった。

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