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[レビュー2012年09月27日に発表された 

エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY (全24話)

Elementary

コンビになってない

現代ニューヨークを舞台にしたシャーロック・ホームズ。相棒ワトソンは女性。2年前にはじまった英BBCの『シャーロック』(2010)に比べると切れ味は弱いが、一話完結のドラマシリーズとして気軽に楽しめる。コナン・ドイルの原典からの引用は少なく、オリジナルの探偵ドラマだった。

ホームズについて

麻薬中毒患者という設定から、粗暴な面ばかり目立つ。相棒がいないから不安定、と思いたい。テレビから情報を得たり、コルクボードに紙を貼って推理を構築するといった描写には首を傾げるが、「視聴者にわかりやすい表現」としては妥当か。

ワトソンについて

女性ワトソンの印象はよくなかった。序盤は恋人候補、中盤からは弟子だった。相棒、または友人になれるか不安だったが、最終回に「女性で、凡人であることを活かした助言」があって、ちょっと見なおした。今後のことはわからない。

正典のキャラクターについて

モラン、アイリーン、モリアーティの解釈はおもしろい。なので後半は大いに盛り上がったが、決着のカタルシスはいまひとつ。ホームズを凌駕する知性を本格的に描くと、視聴者が置いてけぼりになるから、これはこれでアリか。粗暴で賢いモランが好きだったから、退場してしまったのは残念でならない。

エピソードについて

振り返ると、正典に関係しないオリジナルエピソードがおもしろかった。ホームズとワトソンの関係が落ち着けば安心して見られるかもしれないが、安定しちゃうとマンネリになっちゃうか。

  • 9「瞳の中の暗殺者」 ... 頭のいいギャングは証拠を残し、頭の悪いギャングは予定外の場所で襲う。
  • 10「ダイヤモンドは永遠に」 ... 金庫破りの方法にこだわるホームズがおもしろかった。
  • 13「戦争ゲーム」 ... どんな秘密だったのか。
  • 17「偽りの遺伝子」 ... 病気の治療法を探す過程で、病気を人為的に生じさせる技術を発見するのはリアルで怖かった。

シャーロック・ホームズ
-1970s
1980s
新シャーロック・ホームズ
2000s
2010s
ハリウッド版
BBC SHERLOCK
ゆっくり文庫

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